粘度計はメーカーごとに異なる特徴がある
粘度計を選ぶときにはそれぞれのメーカーの特徴を知ることが重要となります。インライン粘度計を開発しているメーカーの中でも特に人気が高いのがビスコティックです。ビスコティックは様々な形式の粘度計をリリースしており、特にハンディタイプの機器が多くの会社で使われています。ビスコティックのインライン粘度計の大きな特長として、誰でも使いやすいことが挙げられます。測定プローブをサンプルに挿入するだけで計測することが出来るので、粘度計測に精通していない方でも簡単に使いこなすことが可能です。電源スイッチが搭載されており、必要な時にオンに切り替えるだけなので電気を無駄にしてしまうこともありません。
ラウダ社製の製品も非常に人気があります。ラウダ社製の粘度計にはPVSシステムが搭載されています。これはガラス製毛細管粘度管を用いたシステムであり、この粘度管を用いることによって理想粒来の動粘度を自動的に測定することが出来ます。
革新的な粘度計を生み出すメーカーも登場
インライン粘度計のメーカーの中にはこれまでになかったような仕組みを持つ製品を開発したメーカーもあります。その中の1つがレオ・ラボ株式会社というメーカーです。レオ・ラボは小型フィルムの成型やファイバー成型デバイスの分野で活躍をしてきましたが、2010年以降は粘度計の分野にも進出しています。レオ・ラボのインライン粘度計の特徴は圧力センサーがいくつも搭載されていることです。複数の圧力センサーが粘度を計測することにより、高い精度での計測が可能となっています。
また、自動制御の高速化が行われていることもメリットです。広いせん断速度や荷重範囲の測定が可能であるため、業務効率を高められます。ジャパンコントロールスも人気のメーカーの1つです。この会社の製品は高温の流体を安全に計測できるように、制御技術の高い粘度計を用意しています。万が一の際には警報信号で知らせられるようになっていることも特徴です。
まとめ
各メーカーのインライン粘度計はそれぞれ長所があり、一概にどこの製品が最も優れているかを断言することはできません。自社の製品の性質に最もあっているメーカーの粘度計を使用することが重要といえるでしょう。様々な製品をリリースしている会社の場合には複数社の粘度計を使うということも有効となります。粘度を精密に測ることは自社製品の安全性を証明する上でも役立ちます。また、各メーカーはどんどんと新しい計測器を開発しているので細かく情報収集することも大切です。