比較測定ならオストワルド粘度計
粘度計とは液体や半固体の硬さ、粘りがどのくらいあるのかを測定する機材です。液体や、液体と固体が混ざり合った状態の者の物理的な数値の計測のために使われます。高分子化学分野の企業では、欠かせない用具でもあります。粘度を計るとは、気温や室温に影響される難しい作業でした。液体の粘度は気温の上昇によって上がり、気体の粘度は反対に気温が上がると低下します。
当初用いられていた毛細管式粘度計は、水やガソリンなどの粘度を計るのに向いていました。ですが、コロイドなど高分子溶液と呼ばれる状態の物体には使用できません。そこでオストワルド粘度計が開発され、どのような状態の液体でも測定できるようになったのです。オストワルド粘度計は、現在ではごく簡単に資料の粘度を計れる機材として広く流通しています。しかし、あまりにも粘度の高いゲル状の物体などは時間がかかってしまい測定に向いていないというデメリットもあり注意が必要です。
オストワルド粘度計の人気のメーカー
オストワルド粘度計は多くの科学メーカーによって制作されていますが、人気の企業を紹介します。まず、柴田科学の製品は毛細管の管径によって6種類の測定が可能です。価格帯もやや低めになっていて、気軽に購入できるところが魅力ですね。相互理化学硝子製作所が販売しているものは、さらに多い18種類の測定が可能な粘度計です。こちらのメーカーは科学実験に用いられる硝子製品の専用メーカーなので、オストワルド粘度計の生産にも歴史を持っています。
価格は1万円からと、柴田のものに比べてすこし高いのが特徴です。科学機材販売メーカーアズワンが扱っているオストワルド粘度計は、柴田のものと同じく6種類の規格があり性質の異なる液体や半固体の測定に使用できます。しかし、価格帯はやや高めです。12000円以上するので、制度のことを考えたり価格を終えさえ長ければ他のメーカーと比較することも視野に入れて購入を検討するといいでしょう。
まとめ
オストワルド粘度計は手軽に粘度が計れる機材として広く用いられていますが、絶対的な数値を計るためのものではありません。比較測定と言って、単一の資材とそのほかの資材の粘度の違いを見るために用いられます。しかし構造が簡単なため扱いが楽であり、比較的安価に手に入ることから個人研究のために購入するのにも向いています。小学生の自由研究に使ってみるのも面白いでしょう。硝子製品を作っているメーカーで広く扱われているので、国産のものを中心に比較してみてください。