回転式粘度計の人気メーカー

回転式粘度計は開発元のメーカーによって少しずつ性能が異なっています。そのため、それぞれのメーカーの特徴を知っておくことが大切です。回転式粘度計の人気メーカーの1つがイマテック社であり、イマテック社の製品は様々な企業で使用されています。イマテック社の回転式粘度計の大きな特長ともいえるのが、せん断粘度の測定精度の高さです。粘度の中でもせん断粘度は特に正確な測定が難しいと言われていますが、イマテックではせん断粘度を高い再現性で実現できる独自の仕組みを構築しました。
また、複雑な流動である伸長粘度にも対応しています。メルトインデックスを実際の成型性と一致させたい企業に特にうってつけといえるでしょう。イマテックではすでに20年以上のデータ蓄積があり、そのデータを利用者に提供しています。そういったサービス面が充実していることも、このメーカーに人気が集まっている理由として挙げられます。

使い勝手の良さに定評がある粘度計も登場

英弘精機株式会社も回転式粘度計のメーカーとして人気があります。この会社では従来の回転式粘度計にデジタルの要素を追加し、さらに利便性を高めました。アナログ式ではなく、デジタルで数値が表示されるので小数点以下の細かい部分までも確実に読み取ることが出来ます。また、パソコンとの連動という点にも力を入れています。英弘精機の回転式粘度計で計測した結果はすぐにパソコンに送られるので、企業内での情報共有にもうってつけです。

東機産業株式会社も回転式粘度計の分野でよく知られた会社であり、ハンディタイプの製品を数多くリリースしています。回転式粘度計といえば比較的大型のものが多い中で、東機産業ではコンパクトなタイプの製品を開発しました。使い勝手の良さはもちろん、場所を取らないので工場内でいくつも保管しやすいというメリットがあります。すでにコンセントを必要とせず、乾電池で起動するタイプも粘度計も開発しています。

まとめ

回転式粘度計は粘度計の中でも特に使用者が多いことから、メーカー間の技術競争も盛んに行われています。それぞれのメーカーの粘度計の特性を知ることにより、自社で導入すべき製品が見えてきます。昨今ではデジタルと回転式を融合した製品も登場し、ますます使い勝手が向上しています。自社で取り扱う試料に合った回転式粘度計を導入することが出来れば、精度や効率を大幅にアップさせることが可能となり、会社全体に大きなメリットをもたらすことになります。